デュシット・インターナショナルの歩み

タイのホテル業界のパイオニア、デュシット・インターナショナル(Dusit International)は、2007年現在、5つのブランドでホテルをチェーン展開し、タイ国内と海外に合計20ホテルとサービスアパートを所有・運営しています。

1949年、デュシット・インターナショナルの名誉会長タンプイン・チャナット・ピヤウイ女史がバンコクのニューロード通りにプリンセスホテルを建設し、ホテルビジネスの一歩をスタートさせました。

1970年2月には、日本の友人の協力を得てバンコクの中心街に5星ホテルのデュシタニ・バンコクをオープンさせました。当時のバンコクでは一番高い建物でありバンコクのランドマーク的存在として、開業当初から大変な人気を得ると共に、タイのホスピタリティ産業に新旋風を吹き込みました。空前のホテル建設ラッシュで、熾烈を極める競争の中、デュシタニ・バンコクはタイの伝統文化を反映したホテルとして、世界のお客様から高い評価をいただいています。

<デュシタニ>という名前は、20世紀初頭に国王に即位したタイ王朝のラマ6世が考案した思想に由来します。タイ語で<デュシット>とは、神話の中で7つあると考えられている天界のうち4番目の天国の名前です。ラマ6世は地上の楽園のような王国づくりを心に描き、<デュシット (天国) >に、「街」を意味する
<タニ>と合わせて<デュシタニ(天国の街)>と名付けました。

デュシタニ・バンコクは、その名前だけではなく、西洋とタイ文化の融合を目指したラマ6世王の思想も受け継いで、ホテルの建築は、伝統的なタイの様式と西洋の建築が融合したデザインを取り入れています。内装には、タイ独自の芸術やモチーフ、フラワーをちりばめてタイの伝統文化を反映しています。

デュシタニ・バンコク建設後、タイの首都バンコクのみだった拠点を、タイの主要都市に拡大しました。

1985年、タイ第2の都市チェンマイにデュシットプリンセス・チェンマイをオープンしました。

1987年、バンコク近郊のビーチ都市パタヤのホテルを買収改装し、初のリゾートホテルであるデュシタニ・パタヤをオープンしました。

同年、タイ最大の島プーケットにも、デュシタニ・ラグーナ・プーケットをオープンしました。

1989年、タイ最北の県チェンライに、デュシットアイランドリゾート・チェンライをオープンしました。

1990年、タイ王室の避暑地として有名なホアヒンにデュシタニ・ホアヒンをオープンしました。

1989年から、4星ホテルブランドも展開しています。4星ブランド「デュシットプリンセスホテルズ&リゾーツ」は、現在、タイ国内に10軒のホテルを擁しています。それぞれの土地の個性を生かしたサービスと機能的な施設を、お手ごろな価格でご提供しています。
 
1991年、活躍の場を海外にも拡大するため、3つの国際企業と提携し、テキサス州ダラスにメルローズホテルを擁するメルローズインベストメントパートナーシップを立ち上げました。このホテルはその後数年に渡り成功を収めた後、株式を売却しました。

1994年、インドネシアのジャカルタにデュシット・バリクパパン、続いてデュシット・マンガドゥアをオープン、運営しました。

同年、ドイツを基盤とするケンピンスキーグループを獲得し、ミュンヘンのケンピンスキー空港を含むグループの経営権を得ますが、1977年のアジア経済通貨危機によりその株式は売却しました。

1995年、日本航空株式会社とJALトレーディング社からフィリピンホテリエ社の株式を買収し、フィリピンにあるデュシタニ・マニラをオープンしました。

2001年、デュシタニ・ドバイをオープンし、中東市場に参入いたしました。このホテルのスタッフの多くはタイで採用しており、中東でありながらもタイのホスピタリティ精神が溢れたホテルです。

2006年、次世代ブランド「デュシットD2ホテルズ&リゾーツ」が誕生いたしました。タイの伝統とトレンドのバランスをコンセプトとして、タイの伝統美をインターナショナルなホスピタリティと融合させた新感覚の5星ホテルです。

2006年11月、タイ第2の都市チェンマイにオープンしました。スタイリッシュかつ機能的な空間がバランスよく融合したハイグレードのくつろぎをご提供しています。

デュシット・インターナショナルは、ホスピタリティ教育分野にも積極的に取り組んでいます。

1993年設立のデュシタニカレッジは、ホスピタリティ産業においてタイ教育省から最初に認可を受けたタイ有数の教育機関であり、高い評価をいただいております。

2006年、フランス最高級料理学校ル・コルドン・ブルーと事業提携を締結し、2007年7月、ル・コルドン・ブルー・デュシット料理学校をデュシタニバンコクの隣に開校しました。この学校では、料理の基礎、知識の短期コースから、一般教養などの本格的ディプロマコースが開講されています。料理のほか、ツーリズムとホスピタリティ産業に不可欠な英語講座も受けられます。別館デュシタニカレッジ・シーナカリン校では、キッチン及びレストランマネージメント経営学の国際学士号が修得できます。

2005年、デュシット・インターナショナルの子会社として設立されたデュシット・エグゼクティブ・ディベロップメント・センター (DEDC) は、主にホスピタリティー業界の幹部候補生の研修や教育プログラムをご提供しています。ホスピタリティを必要とされている多くの業種に共通して活用できる プログラムで構成され、将来のキャリア形成に必要な知識やスキルを身に付けることができ、将来、質の高い人材、必要な知識とスキル、能力の育成を追及しています。

デュシット・インターナショナルの基本理念は、デュシットで体験していただくことが生涯忘れられない特別な体験になるよう、ひとりひとりの旅心を満たすおもてなしをご提供し続けることです。

微笑みの国タイが育んできた温厚であたたかな文化の恵みが息づくホテルを通じて、世界中のお客様にタイの文化とタイのおもてなしの心を広めたい、そしてお客様にとって天国のような場所であり続けたい、これがデュシット・インターナショナルの願いです。